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最賃引き上げ今すぐ1000円! 

2016/02/26
最賃引き上げ今すぐ1000円! 
生活できる賃金を実現しよう! 
下町から時給1000円以下をなくそう!
江戸川ユニオン 小畑精武

Q1 なぜ今最賃引上げが必要ですか?
このところ生鮮品はじめ物価の値上がりが目立ちます。賃上げ率から物価上昇分を引いた実質賃金は4年連続下がり続けています。昨年、最低賃金は東京で888円から2・1%上がって907円に上りました。しかし、907円では1日8時間、月に21日働いても152,376円にしかならず、東京の高卒初任給177,900円(平成27年度)にも達しません。ユニオンはじめ連合など多くの組合が掲げている「今すぐ1000円」は高卒初任給より低いのです。

Q2 最賃労働者、低賃金労働者は増えているのですか?
最賃以下、最賃ギリギリの低賃金労働者が増えています。政府統計でも最賃以下の労働者は190万人、最賃+40円以下は510万人にも達しています。また短時間労働者の約40%は「地域別最賃額×15%(897円)未満」(2014年)の低賃金で、5年間に11・3%も増加しています。先進国でつくるOECDは賃金の中位数の3分の2以下を低賃金基準として定めていますが、日本の最低賃金は中位数の39%と大きく下回っています。

Q3 アジアやアメリカで最賃運動がさかんになっているようですが?
2015年、アジアではミャンマーが、ヨーロッパではドイツが最低賃金法を施行しました。アメリカでは「Fight for 15$」の運動が高揚し、すでに14年にシアトル、サンフランシスコ、15年にロサンジェルスで時給15ドル条例が制定されています。
アジアでは最低賃金が平均賃金と連動し、活発な運動が展開されています。なかでもインドネシアは労働組合が大きな力を持ってデモやストライキにより最低賃金引き上げ、大統領選挙では労組支持候補が勝利して、なんと40%の最賃引上げを勝ち取っています。

Q4 最低賃金はどうやって決まるのですか
最低賃金の決め方は各国一律ではありません。ドイツではこれまでは労働組合と経営団体の産業別の労使交渉により全国に拡張適用する最賃を決めてきました。昨年からは全国一律の最低賃金8・5ユーロ(1148円)を法制化し、イギリス、フランスも全国一律の最低賃金です。イギリスには年齢で異なる18~20歳5・3ポンド(1022円)と21歳以上の最賃6・7ポンド(1296円)があります。
アメリカは州を超える連邦最賃(7・25ドル)、州や市が地域で独自に定める地域最賃があります。インドネシア、タイ、中国や日本では地方毎に決める地域最賃です。
日本の場合、国が改定の必要を認め、公労使の代表から構成される中央最低賃金審議会に調査審議を求め、全国を4ランクに分けた最賃の「目安」を出します。県毎に設けられる公労使の代表から構成される最賃審議会はその「目安」を参考に調査審議し意見を示し、その意見を聞いて国はその地方の最低賃金を決定します。

Q5 日本の最賃を決める原則と問題点は何ですか?
原則は①地域の労働者の生計費、②地域の労働者の賃金(水準)、③通常の事業の支払い能力を考慮することとあります。「生計費」については「労働者が健康で文化的な最低限度の生活を営むことができるよう、生活保護に係る施策との整合性に配慮するものとする」と2007年に改正されました。しかしこの場合の生計費は18~19歳の単身者生計費であって、ILO(国際労働機関)が示す「労働者とその家族の生計費」の水準からは大きく下回っています。現在子どもの貧困が社会問題になり、その要因として母子家庭の生活の厳しさが指摘されています。「労働者(母29歳)とその家族(子3~5歳)」生活保護費は東京で月額207,510円、時間額では1273円になります。

Q6 最低賃金の目標はいくらですか?
東京の高卒初任給は177,900円(平成27年度)、時間額(平均月163時間労働)にすると1091円です。「いますぐ1000円! 地域から1000円以下の時給をなくそう!」は決して高い目標ではありません。東京だけでなく、低い水準にある地方も1000円の最賃を必要としています。地方から東京などへの人口流出を防ぎ、若い人が希望を持って働ける最賃とし、「最賃格差」をなくすべきです。イギリス、フランス、ドイツなど先進国は全国一律最賃制をとっています。
 安倍首相は「1000円最賃」をいってますが実現は2023年と8年先で、かつ3%の経済成長を見込んでのことです。民主党内閣の時は連合と2020年に1000円実現を確認しており、それを先送りするものです。
さらに「労働者とその家族の生計費」には1500円の時給をめざすことが必要でしょう。
安倍首相は国会で「パートも25万円」と答弁しました。時給に直すと1533円です。生活できる最低賃金「時給1500円」を実現しましょう。
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01:00 最低賃金UP | コメント(0) | トラックバック(0)

下町労働運動史56

2016/02/26
下町ユニオンニュース 2016年3月号より
                              小畑精武
戦前の下町労働運動史 その19

 山花郁子さんが語る父秀雄さん
 今回はスペシャル版です。二月一三日に全国一般東京東部労組長崎副委員長のお誘いで、関東大震災後に下町で労働運動と労農党の活動をし、戦後は労働組合の再建から社会党副委員長になった山花秀雄の話を長女山花郁子さんから直接聴くチャンスをいただきました。
 冒頭、長崎さん制作の「先輩!山花秀雄」のDVDを観賞。一九二一年の神戸・川崎造船、三菱造船の三万五千人街頭デモなど山花秀雄さんを生み出した大正時代の神戸労働運動から、弾圧されたとはいえ労働者の持つすごいエネルギーを感じました。
 山花秀雄さんは一九二四年二〇歳の時、関東大震災後下町に支援拠点を構えた賀川豊彦(二五号参照)を頼って上京。紹介されたのが東京合同労組、本部は本所区太平町で南葛労働組合が発展した組織(左派系)でした。
山花さんはイズムより大衆とともに行動するタイプ。「大衆を抜きにして革命歌を唄い、酒を飲み、警官に体あたりをして革命家の気分になるのはインチキの革命家である。これからは本当の革命を考えるには大衆の中へ入らなければならない」と考えました。

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  旧本所公会堂
 大震災被災者支援でできた東大セツルメント(二九号)の労働校第一期生になります。月のうち一〇日働き、二〇日は運動をするという生活でした。また一九二六年に結成された労農党に入党し江東支部(本所区柳島本町)でも活動をしています。
 一九二八年一月普通選挙第一回の衆議院選挙が行われ、無産政党からは八名が当選。この時、山花さんは「寺尾牛乳販売店」(本所区)の争議を指導して市ヶ谷刑務所に再度勾留。釈放後、演説がうまかった山花さんは選挙応援に回り、会場の聴衆はいつも一〇〇〇人を超していました。3・15弾圧の日には早起きして千葉にオルグに行ったために難を逃れました。
 四月には労農党、評議会、無産青年同盟が結社禁止に。山花さんは尊敬する大山郁夫さんとともに新労農党づくりに全国オルグへ。不屈にも二八年一二月に両国の本所公会堂(後に両国公会堂と名称変更し、昨年取り壊わし)で結成大会を開催。しかし、またまた結社禁止解散の弾圧を受けます。

  青バス争議の車掌と結婚
 一九二七年久保田てるみさんが長野県から上京、新しい女性の職業である青バス車掌の職につきました。二八年七月市バスの車掌のストライキに刺激され、健康保険、生理休暇、オーバー支給を掲げ青バスの車掌もストライキに入り、てるみさんはその中心になって解雇通告を受けました。復職を勝ち取り、一九二九年の新労農党結成大会に勧められて傍聴参加、そこで当時二五歳の山花秀雄さんと二四歳の久保田てるみさんが出合います。山花さんは党の常任中央執行委員と青年部長になりました。そして「いつの間にか一緒になっていた」そうです。
 一九三一年三月山花郁子さんは本所区(現墨田区)業平橋で生まれ、小学校五年まで暮らします。郁子さんの「郁」は尊敬していた大山郁夫の「郁」からもらいました。満州事変により日本の長い大陸侵攻、一五年戦争が始まった年です。前年には東洋モスリンや大島製鋼所の大争議がありました

  「スパイの子」をはね返す
 大島製鋼所争議の前年に山花さんは東京金属労働者組合を結成して委員長になっています。政党活動と労働組合活動の両刀遣いです。その結果でしょうか、警察に検束された回数はなんと一二〇回を越えました。
「一年の三分の一はどこかのブタ箱で暮らしていた。だから生活費は困らないわけだ。
当時はね。生活といっても労働組合で給料というものはもらったことがないんです」と山花さん。「家に帰ってくれば、ああ帰ってきたな、帰ってこなければ、ああまたどこかに行ったんだな」とてるみさん。娘の郁子さんは、「いつも警察に引っ張られているからお父さんは悪いことをしている。」と思ったことも。その時小学校の先生は「悪いことはしていないよ」と励ましてくれました。「スパイの子か、どろぼうか」と言われたこともありました。その時は、夢中で雪をつかみ、言った上級生に投げつけたそうです。

【参考】山花秀雄「山花秀雄回顧録」(日本社会党機関紙局一九七九)


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